最高のパフォーマンスを引き出す方法
初めまして！EMUのエミール です。
「どうしたら勝負に勝てるのか」
「どうしたら自分の持っている力を本番で発揮できるのか」
「納得のいく結果を得るために自分の持っている力をフルに発揮したい」
これらは、皆さんの関心事と思います。
いくつかの方法の中で、私は「自律神経」に注目しています。
さて、自律神経について少しお話しします。
神経は中枢神経と末梢神経とあり、
中枢神経は脳と脊髄。
末梢神経は自律神経と体性神経
に分かれます。
分かりやすくいうと自律神経は内臓、
体性神経は感覚と筋肉です。
自律神経は交感神経と副交感神経があり、
交感神経は戦闘モードの時などの緊張状態
の時に働き、副交感神経はその逆で
リラックスした時に働きます。
例えば心臓で考えた場合、
交感神経が優位な時は心拍数が上がり、
副交感神経が優位な時は心拍数が下がります。
胃腸は交感神経が優位な時は
働きが緩慢で、副交感神経が優位なら
活発になります。
それはまるでシーソーのような関係です。
■自分の意思でコントロールできない自律神経
自律神経は内臓ですから、自分の
意思で動かせる人はいません。だから、
「自律」神経と覚えて差し支えありません。
「自律」なので、
自分の意思で心拍数を上げたり下げたり
出来る人や、自分の意思で胃液を
分泌したり出来ません。
しかし、そんな自律神経ですが、自分の
意思でもある程度コントロールできる
ものがあります。
それが呼吸です。
ですから、この話では、呼吸が
カギになります。
■レースでは交感神経と副交感神経は
どちらが優位だと自分の実力を
発揮しやすいのか？
戦闘モードで働く交感神経、
リラックスモードで働く副交感神経という
話をしました。
レースでは戦闘モードなのですから、
当然交感神経が優位になります。
では、交感神経レベルが高ければ
力が出せるかといえば、そうとは言えません。
緊張してあがりすぎてガチガチになり、
本来の力が発揮できなかった、なんて
体験をした方も多いと思います。
それならその逆で、リラックスした方が本領を発揮できるか
といったら、今度は、
リラックスし過ぎはゆるゆるになって
力が出ないのです。
それなら交感神経と副交感神経の
ちょうどいいバランスがいいだろう
と考えるのが普通ですね。
しかし、最初に、交感神経と副交感神経はシーソーの
関係にあり、どちらかが優位ならどちらかが
休んでいるという話をしました。
シーソーの関係にあるのに、どちらもバランスよくって
はたして出来るのでしょうか？
■この方法でハイパフォーマンスを引き出す！
シーソーの関係にある自律神経ですが、
実は、割と前（10年くらい前）から、
パフォーマンスがいい状態というのは
交感神経レベルも副交感神経レベルも
両方が高いことが分かりました。
レースでは普通、ある程度の緊張
状態にあるので、いかにリラックスするか？
ということを考えます。
その方法は、甘いものを食べるとか、
腸を刺激するために、こまめに水を飲むとか
食べ物を食べるとか、体幹を側屈したり
回旋して腸を刺激したり、イメージトレーニングや
シャドーイングやポジティブシンキングで
リラックスしたり、
はたまた深呼吸して、なんとか
緊張を和らげようとします。
しかし、それでも緊張しますし恐怖心も
なかなか払拭できません。
それなら、
緊張した状態と恐怖を抱えたままで挑むしか無いのです。
だけど、緊張して交感神経が優位になり過ぎて、
パフォーマンスが悪いのは問題があります。
そこで先ほども書きましたが、緊張を取り除くために、
皆さん、深呼吸をすると思います。
深呼吸は確かに、副交感神経を優位にします。
ヨガや瞑想で心を落ち着かせる時にも呼吸法を
用います。
これらは副交感神経を優位にするのには有効ですが、
交感神経と副交感神経を両方優位にするには
いまひとつです。
ではどうしたらいいのか？
それは、「呼吸を止める」です。
方法は、5秒から10秒、呼吸を止めてください。
呼吸を止めている間、心臓の拍動を感じると思います。
10秒間呼吸を止めていると、やがて心拍数が
落ち着いてきます。
これがリラックスできたサインです。
しかしこれは一時的なもので、心拍数が下がっても長続きしません。
ですからこれはレース直前にするのがコツです。
そして、さらに深呼吸との「合わせ技」を
お教えしたいと思います。
それは、
3秒で吸って、5秒息を止めて、15秒で息をはく。
これを3回繰り返します。
コツは、吸う時は鼻から吸って、はく時は口をすぼめてろうそくの火を吹き消すようにはきます。
この方法は、瞬時に効果が出ますので、ぜひ、
実践してみてください。
これで、レースもミートアップも
ベストパフォーマンスを引き出せますよ。
