ツール・ド・おきなわ2022 市民140kmオープン 19位
はじめまして、りょうすけです。
先週、3年ぶりに開催となったツール・ド・おきなわに参加してきました!
レースレポートもどきはいつも書いていたのですが、今回このような場を用意していただいたので恐る恐る書いてみようと思います。よろしくお願いします。
自分は知り合いがとても少ないので、登場人物に偏りがあるかもしれませんがご了承下さい。
はじめに
ぬまけらと違い本当にはじめましての方が多いと思うので、軽く自己紹介をします。
自分はロード歴4年、社会人歴1年未満の駆け出しローディーです。
体重はレース一週間前で57.5kg、レース当日は59kgくらいだったと思います。FTPは280Wくらいです。
参加してきたレースは大磯クリテを数回ほどで、ロードレース、ましてや公道を貸し切ってのレースに関しては全くの素人です。
ぬまけらとは大学から7年くらいつるんでいます。あとすごい速い兄がいます。
目標
6位入賞!あと無事に帰ってくる。
レースレポートに入ります。
前日
前日は夕飯を6時頃に済ませ、整備や補給などの準備を進める。
ソフトフラスクに200mLの水と120gのトリプルソース糖(マルトデキストリン:果糖:パラチノース=2:1:1)を入れるはずが、計量カップもキッチンスケールも忘れる。しょうがないので300mLのプラコップと、持ってきたSAVASのプロテインスプーンで雰囲気計量。1杯7gらしいので、17杯予定で入れていくが、8杯入れた時点で過去にないもったり具合に笑笑もういいやとなりフラスコに詰めてフタ。
この他にはWINZONEのカフェイン抜きのエナジージェルと、アミノサウルスのカフェイン75mg入りのエナジージェルを1個ずつ、ぬまけらからうばったスポーツようかん一つを準備した。
飲み物950mLのボトルにトリプルソース糖を袋からガサ、ガササ(100g)くらい入れて水に溶かした。あとは750mLの水。
9時半には消灯。自分はかなり緊張しいで、この日も爆睡するぬまけらを恨めしく思いながら1時間位もぞもぞしてから気絶。夜も2時頃に富士山に自転車を忘れる夢で飛び起きる。かなりナーバスになってます。
当日朝
天気は夜から雨が降り続いてて、宿を出るときにやんだけど路面はすぐには乾かなさそう。
朝5:45に起床し、おにぎり1個、バナナ2本、ヨーグルト(βアラニン溶かしたやつ)、野菜ジュース、ミトロング6粒を食べる。前日の夜に腹いっぱい米を食べてしまったので、そこまで食べ過ぎなくてもいいかなという布陣。
ただ、朝食を食べたのが6時半頃ころで、スタートしたのが9時過ぎだったため、スタート前にお腹が減っていた。次はもう少し食べてもいいかも。
自分は前日からプルーンを食べており、ちょくちょくぬまけらにも食べさせていた。当日は自分は全く便意が来ないのに、ぬまけらだけ「めっちゃ出たわー」とか「また行きたくなってきた」とか言ってる。悔しい。質のいいプルーンだけ取られたのかも。
イナーメのアップオイルも塗った。
その後同じ宿に泊まっていたまいぺーすISSEIさん、OKT薬師寺さんと合流し、スタート地点へ。ちなみに宿は瀬川さん(エントリーしてない)が取ってくれ、スタートから1km程とかなり好立地でした。瀬川さんありがとうございました!
スタート→1回目フンガワ(6km地点)
並び終わってから1分もたたないうちにスタート。道路左端でスタートしたけど、これは得策じゃなかった。左側はスペースがなく、フンガワまでほとんど番手をあげられなかった。そのため集団真ん中ちょい前くらいで登り始める。
レース開始から6キロ地点ということもあり、強度は4.5倍そこそこ。ただ集団が密集しており、かつ路面が滑るためダンシングはしたくないなーと思う。ISSEIさんと団子になって走り、無理に番手を上げるのではなくコーナー時に集団がイン側によるのを利用し、その時アウトにできたスキマから躱していった。これは大成功で、無茶な割り込みをせず前20番手ほどまで上がることができた。
登り切るときに数人が出ていくがKOM狙いだと気づきペースに戻す。下りは先頭の方の声掛けもあり、安全に下るという総意があった気がする。それでも前目なほど落車リスクは少ないと思い、5番手くらいで下る。【まだ元気いっぱい】
フンガワ左折→2回めフンガワ入り口まで
下ると補給所がある。140kmの選手は1回目フンガワでは補給無しと書いてあったため、受け取らずに軽い登り返しをこなす。その後すぐ現れる丁字路を左折して、もう一段降り始める。
ここから2回めのフンガワまではペースとしてはかなり落ち着いていた。天気も回復し、路面が乾いてくる場所も出てきた。
しかし、奥の上りの手前辺り?で左前の選手が道路中央にあるコーンにツッコみ落車する。紙一重で避けられたけど集団のリスクを思い出し、それ以降は怖すぎて必ず前目にいるよう意識した。
奥の登りは集団だと登りとして認識できず。パワーも4倍出ていないので、相当緩いペースだったと思う。
奥の登りが終わったあとで1つ目のWINZONEジェル補給。ポケットを何回探してもアミノサウルスが出てくるトラブルがあるも、無事食べきる。海岸線に出て、快速のまま集団は進行する。
しかしフンガワに入る少し手前でペースアップがあり、反応が遅れてかなり番手を下げてしまった。どうやら前で一人で逃げていた古谷さんを吸収する動きだったらしい。これは痛いミス。さらにこのあたりから本降りの雨となり、すごい嫌な位置で2回めのフンガワに入っていく。【まだ元気】
2回めフンガワ(58km地点)
雨+集団真ん中+別カテで遅れた人というトリプルコンボでカオスな状況の中登り始める。
ただシッティングでも脚が回りパワーが出るのを感じる。最近だと脚の調子がいいサインだと思ってたので、落ち着いて1回目と同じように番手を上げる。
かなり集中していたので気づかなかったけど、このときもISSEIさんと一緒に登っていたらしい笑。最後のアップダウンまでに先頭近くまで上げられたので一安心。
終盤ではWANGUN幕田さんが緩斜面含み前を一本牽きで駆け上がり、そこから更にガツンと上げる選手も。これは逃げなのか!?と思い自分もついていく。が最後に麒麟山の田崎さんがもう一発上げ、ようやくKOM狙いと思い出す。往来のはやおさん?あたりがKOMかああ!と叫んでいた記憶があるけど、自分も全く同じ気持ちだった笑
頑張ったご褒美に下りはかなり気楽に下れた。往来の方は補給を取って集団に帰るとのことで、自分と田崎さんの二人になる。自分はここでも水分が十分にあったので補給は取らず、後ろと少し距離を開けたまま分岐を右折。自分はテンション上がっていて、逃げとかあるんかな?かな??とか考えていたが、田崎さんは「学校坂の入口あたりで吸収される感じで行く」とのこと。レースメイクについては全くの素人なので素直に聞いて、入り口で集団に追いつかれながら学校坂へ。【めちゃくちゃ気持ちよくてテンションMAX】
学校坂(74km地点)
きっと自分の中でのハイライト。
特に何も考えず入ってしまったため、5倍ちょいくらいで踏んでいく。すると田崎さんが「もっとペース上げてもいいよ」と話しかけてくる。謎の認められた感(煽られただけ)でアドレナリン全開になり、シッティングのまま6倍位で踏み始める。先頭で集団を引き連れている感覚がなんか楽しくなっていた記憶。ここで集団減らしたい!とようやく思い始める。
が、少しすると被せるように田崎さんがダンシングで出ていく笑。本当にきつくなったけど、ここで自分が消えたら最高に悔しいと思い、少し落としながらも集団前目でクリア!
このあと薬師寺さんに「遅れるかと思ったよー」と話しかけられ、少しは効いたのかなと嬉しくなる。あとから聞いたけど、この時点で集団は30人ほどになっていたらしい。【キツイ!けどレースって感じ!】
下り基調のアップダウン→慶佐次の補給→有銘の2段坂
この期間はつらすぎて記憶が抜け落ちてるため、いくつかは箇条書き。
- 学校坂あとのゆるい上りがほんとにしんどくて、中切れマンになる(すみません)。
- どこかのスプリントポイント近くでカフェイン入りジェルを補給。
- 慶佐次でアクエリアスをもらうも、次のGREEN ZONEまで背中に挿すのが嫌ですぐ捨ててしまって後悔。
- ぬまけらの背中に挿してあるフタ開きいろはすが、ダンシングのたびに背中にかかっていいなーと思う。
この区間は学校坂から一転、かなりメンタルがきつくなる。辛くて引ずられている感が出てしまうと、ここに残った全員が自分より強いんじゃないかと感じるからなのかな。
何でもいいから終わりにしてしまいたいとか、ここからサイクリングにしたら楽だろうなとか思う。次男だから我慢強くない。
ただ、なんか近くでガチャガチャいわせてるやつがいるうちは終わりたくないなとも思った。どん底少し上くらいのメンタルでガチャガチャと「マジで辛いな」と言葉をかわして気合を入れる。【やめたい→いけるところまで行こう】
羽地の登り(新コース、127km地点)
ついに最終決戦!と思いきや、登りの2-3km手前で3人が抜け出す。やめてくれーと思いながらローテに加わるが、脚が揃わず少しすると崩れてしまう。少しの差を残して登りに突入し、今度こそ最終決戦開始!
しかし登り口でいきなり人生初の足攣りの気配を感じる。それでも限界で踏んでいくけど、全然パワーが出ていないのか周りからどんどん抜かれていく。このとき薬師寺さんがかなりの速度差で自分を抜いていき、底力を感じた。
このときレース始まって初めて後ろを確認したら、もう誰もいなかった。
ぬまけらがいない、、、
半分嬉しく、半分残念な気持ちになりながらもう一度集中する。
なんとか千切れパックで上っていくと、番越トンネルで前にいた往来霜出さんと合流。そこからISSEIさんと霜出さんが2人ほどで回し始め、また苦しいペースになる。死ぬ気で食らいつき、なんとか上りをクリア。【瀕死】
ダウンヒル
ほぼオールアウト気味に下りに入る。霜出さんがかなり踏んでいるように見え、なんとかドラフティングできる位置に追いすがる。一瞬後ろと離れた気がしたけど、下り切る頃にはまた集団は一つに。よくおぼえてないけど、後で動画確認したら7人くらいいた。
最終コーナーを右折し、後ろを見るがもう追いついてくる人はいなさそう。ペースもかなり緩み、いよいよスプリント前。
大磯クリテではギア回しきって差されたなーとかこのときになって考え、ギアを重くし下ハンで気合十分。
後ろの選手がかけた!全力で踏みこむ。一瞬で脚が攣った?感じになるも気合で回しきりゴール!【最高!】
結果
集団内で2番めにゴールし19位!タイムは3時間47分35秒。ゴールの瞬間は気持ち良すぎた。辛かった記憶とかを全部押しのけて、すごい楽しかった!という思いだけになる。頭の中がハッピーなのかも。
www.strava.com
感想・反省
目標の入賞には遠く及ばなかったけど、自分の実力以上の結果を得た気もする。
それでも自分より先にゴールした人が18人もいる。その中にはレースを積極的に動かした人たちもいて、自分もあのレベルになりたい!と思った。そのためには自分の脚をよく理解し、展開についていくだけじゃなくてつくらなくちゃと感じた。そのためにはもっと強くならなくちゃいけないんだけど笑。反省っぽくすると学校坂ははじめからもっと踏むつもりで入り、最後までじわじわ踏めていたら集団を減らせたのでは?とか考えたりした。
一つの大きなレースに参加したことで情報があふれているけど、色んな人のレースレポートを読んだり、自分でこうやってレポートをつらつらと書くことでかなり収穫があったと思う。自分のは随筆過ぎて日記みたいになっちゃったけど。
不思議と悔しい気持ちはなく、ホントに強い人ばっかりだな!とワクワクしてる。可能なら来年もこの沖縄で皆さんと戦いたいと思った。
こういう気持ちでレースを終えられたのは、レース前、レース中ともに事故なく、病気なく、不満なく過ごせたからだと思う。
そういうレースにしてくださった運営の方々、沿道で応援してくれた方やボトルを渡してくれたスタッフの方、ありがとうございました。
さらにレース前応援してくれたり雨で心配してくれたEMUの皆さん、本当にありがとうございました。
最後にレースレポート書けるかな?とつぶやいたらすぐこの場を与えてくれたえーぞうさんに感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました。