我が家のローラー振動騒音対策
どうも、アベケンです。
インドアトレーナー(いわゆるローラー)は仕事を抱えたホビーレーサー、アマチュアサイクリスト、専業のプロサイクリストも含めてなくてはならない練習ツールと化しています。時期や季節を問わずに自転車の練習ができるし、一般道と違って事故を起こす可能性も限りなく低い。3本ローラーは室内でも落車の危険がありますが…事故発生率としては無視していいレベルでしょう。
さらにさらに、信号待ちもないので狙った心拍、出力を維持することも容易なため、練習効率は最高レベルです。「効率はいいけど景色は変わらないし、単調なメニューになりがちだからつまらない!飽きる!多少効率悪くても実走の方がマシ!」と言われることもありますが、Zwiftの登場でそんなネガティブ評価も一変しました。ミートアップ機能(ここ重要)を使えば本番さながらに追い込めるということで、ローラーによる練習はもはや必須とも言えるレベルとなっています。(ほんのり宣伝)
そんな感じでワイ自身ローラーは大好きなのですが、昨今の日本における住宅事情により早朝や夜中にローラーを回す事ができない…と嘆きの声が身近で多く聞こえます。
それは、騒音・振動問題。
外を走っていると全く気にならない、むしろサイレントな乗り物というイメージのある自転車も、ひとたびローラーにセットしてペダルを回そうものならギアチェンジのガチャガチャ音、チェーンの回る音、ローラーのフライホイールが回る音…またローラーのフライホイールが回ることによる床への振動は想像以上に大きいです。
一軒家ならまだしも、賃貸だと壁や床が薄く、隣、階下の方に迷惑になるのでは…ただでさえ人間関係が希薄になりがちな現代では騒音からいきなりトラブルに発展することも考えられます。できることなら波風を立てることなく思う存分ローラーを回したい…っ!そんな貴方に、今回は実際階下の方から「全く音がしなくなった」とお墨付きをもらった、我が家が導入している「ディスクゆらゆらシステム」をご紹介します。
※比較的建物構造に左右されない仕組みになっていますが、導入される場合は自己責任で!
ディスクゆらゆらシステムって?
元々は自宅で電子ドラムを家族に迷惑かけることなく叩きたい有志の方が考案された仕組みだそうで、それをアレンジして使用しています。
仕組みや原理は至って単純。固い床に響く音や振動を、バランスディスクに全て吸収してもらおうというものです。自宅で利用している状態を写真でご紹介しようと思いましたが、あまりにも汚くて見るに耐えないため、図で説明します(笑)
ローラーマットの上にローラーと自転車をセットし、お風呂マットの下は床になります。
見て頂ければわかると思いますが、ローラーが硬いものに直接触れることを避けることで、バランスディスクが音と振動を吸収する機構です。地震の免振システムと似たようなものですね。
効果は?
当初はディスクゆらゆらシステムの一部に使用しているゴムマットの上にローラー台を置いて使用していました。ところが隣の部屋で寝ている家人に「結構響いてるよ」との指摘を受けた為、階下の方に「実は結構うるさかったりします?」と聞きにいきましたところ、「ゴロゴロ音はする。時間帯によってはちょっと気になる。」と言われたのでこれはあかんと。言葉をオブラートに包んで頂いていますが、気になると言われた以上、お互いが気持ちよく生活するための努力は必要です。仕事の都合上、22時を過ぎてからローラーに乗ることもあったし。
階下の方にヒアリングした週末にホームセンターで材料を買いそろえ、上図のディスクゆらゆらシステムを構築、普段通りにローラーを回して1週間後に再度階下の方に変化を聞きにいきました。「実は騒音・振動対策をして普段通りに生活してみたんですが、ゴロゴロ音は気になりましたか?」「そういえば全然しなくなってた。無問題。」Yes!Yeah HA!隣の部屋で寝ている家人からも「チェーン音は聞こえるけどむしろお前の喘ぎ声の方がうるさい」と言われたのでこちらも問題なし!(?)晴れていつでも、何時でもローラーに乗れる環境になりました。
材料は?
ローラーマット(900mm×1500mm)の大きさを基準に、それ以下にならないように各マットを購入しました。ゴムマットはすでに持っていたのですが、なければ正直ベニヤ板でも問題ない気がします。要は、ある程度硬くて厚さがあって、重さを支えてくれるものであれば何でもいいです。ちなみに材料はローラーマットとゴムマット以外ホームセンターで購入しました。
お風呂マット:身体を洗うところに敷くようなウレタンマット。600mm×850mmを3枚買って並べて敷いています。余った部分はカッターでカット。
ウレタンマット:いわゆるジョイントマット。20枚入りを購入。余った分はカッターでカット。
ゴムマット:厚さ50mm、800mm×900mmを2枚並べてます。高かった…。
バランスディスク:同じ規格のバランスディスクを5個使用。四隅と真ん中に置いてます。
ベニヤ板:900mm×1800mm、厚さ5mmの合板。厚さがないとだんだんしなってきてしまうので、厚めを選択することを推奨。
滑り止めシート:薄いズレ防止用のシート。余った分はカッターでカット。
ローラーマット:アルインコのトレーニングマット。900mm×1500mm
各材料で微妙に寸法が違うので、多少出っ張ったり引っ込んだりしますがあまり気にせず使用しています。気になる方はカットできるものはお店なり自分でカットすることで多少の省スペース化を実現できます。
費用は?
ゴムマットが高かったです。1枚7,000-8,000円くらいした記憶があるので、これをベニヤ板に変更することでぐっとお安くなります。(ベニヤ板は1枚2,000円程度)また、バランスディスクは1個2,000円程度ですが、5個必要なため通販等でまとめ買いするのがお得です。
お風呂マット:約1,000円 × 3枚 = 3,000円
ウレタンマット:約1,000円 × 1セット = 1,000円
CBジャパン ジョイントマット 厚め 12mm 8枚組 カラーマット チョコレート 新品価格 |
ゴムマット:約8,000円 × 2枚 = 16,000円
TRUSCO(トラスコ) 有孔ラバーマット 600×800mm TTRM-6080 新品価格 |
バランスディスク:約2,000円 × 5個 = 10,000円
新品価格 |
ベニヤ板:約2,000円 × 1枚 = 2,000円
川島材木店 ラワンベニヤ 1820x910mm厚み5.5mm 耐水合板 F4 新品価格 |
滑り止めシート:約1,000円 × 1枚 = 1,000円
新品価格 |
ローラーマット:約5,000円 × 1枚 = 5,000円
ALINCO(アルインコ) エクササイズ フロアマット 厚さ 9mm EXP150 (フロア保護 トレーニングマット両用) 新品価格 |
計 38,000円
自分は時間が惜しかったのでホームセンターで購入したためこの値段になりましたが、通販やまとめ買いをかしこく利用し、ゴムマットをベニヤ板に変更することでかなり安く仕上げることができそうです。
注意点は?
バランスディスクの上に板を置きその上にローラー台を置いているので、バランスディスクに空気がパンパンに入ってると若干不安定になります。とはいえ800w程度のもがきであればなんの問題もありません。これが1500wになるとどうなるかわかりませんが…(笑)
また、長いこと使用しているとバランスディスクの空気が抜けてきます。硬い材料同士が触れ合うとそこから振動が流れてしまうので、そうなる前に空気の補充が必要です。
ローラー振動騒音対策まとめ
いかがだったでしょうか。会社に勤めるホビーライダーにとって夜間早朝は貴重かつ絶好の練習時間。それなのに隣近所への迷惑が怖くて思ったように練習できないとお嘆きの貴方…階下の方からお墨付きを頂いた「ディスクゆらゆらシステム」構築を検討されてみては!そして一緒にミートアップを楽しみましょう!
Ride ON!!