Zwift Team Battleのススメ
Zwiftとは何なのか?
色んな解釈があるのだけれど、今回はゲームとしてのZwiftを考えてみたい。
ゲーム、例えばコンシューマーゲームにおいて、基本的にプレイヤーは神様だ。
誰でも最強になれるし好き勝手出来るから面白い。
ただの人間としてプレイするドラクエとかあったら、ぶっちゃけスライムに殺される気すらする。
しかし、対人ゲームとなると唯一神には成れない。神々の中のひと柱となるだけ。そして、同様のスペックを持つ神々と対戦するのだけれど、メチャクチャ強い神(キャラ)がいると楽しさが崩壊してしまう。
対戦ゲームは、このキャラの強さを調整・調律した上で、キャラ毎にしっかり特徴をつける。そうすると、とても楽しくて良ゲーとなる。
このバランスを、「ゲームバランス」という。
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翻って、Zwiftはどうか?
Zwiftのキャラ性能は、自分自身のロードレーサーとしてのパワースペックを様々なローラー台・パワーメーターという誤差のある計測器に与えたものがそのままステータスとなる。
そのため、プレイヤーは神には成れない。
そして、実世界で神レベルの人はそのまま神となり、さらに、チーターや計測器の巨大な誤差により神モドキも存在してしまう。これは仕方がないことだ。
ただ、前述のような対戦ゲームとして見たとき、キャラ性能に対するゲームバランスは整えようがない。これはZwiftが抱えるどうしようもないジレンマだ。
これは、トレーニングツールを兼ねた多人数参加型ロードレースシミュレーター史上、最高のアプリケーションであるZwiftにとっては切っても切れないものだろう。
でも、私はもっと遊びたいのだ。
異世界転生したのに現実とほぼそっくりそのままのスペックに縛られるだけなんて嫌だ!
ゲームバランスの取れたゲームとしてのロードレースがしたい!
そう考えて考案したのがZwift Team Battleだ!
【ルール】
- zwift meetupを利用して参加者を募る
- 人数により2〜3チームでチームのうちだれかが1着取ったら勝ち
- チームでジャージを揃える
- 例のExcelで体重調整
- 各チームに3kg渡し、エースなどの任意の選手の体重を減らせるようにする(1kgずつ3人とかも可)
- スタートはパレードありの8分経過後リアルスタート
- アイテム使用は禁止
- Discordなどで会話しながらのレース
1つずつ説明しよう。
- zwift meetupを利用して参加者を募る
最近は新型コロナの影響もあってmeetupを募る方がたくさんいらっしゃいますが、誰でも出来るので、みなさんやってみましょう(*´▽`*)
- 人数により2〜3チームでチームのうちだれかが1着取ったら勝ち
プレイ人数は6人以上を推奨。
【2チームの場合】
3 vs 3
4 vs 4
・・・8 vs 8くらいまで。
※奇数になる場合はどちらかのチームを1人多くする。人数が多いのほうのチームの体重ボーナスを2kgに減らすのも良い。(体重ボーナスについては後ほど)
【3チームの場合】
4 vs 4 vs 4
5 vs 5 vs 5
など、均等な人数。
※均等に割れないときはどこかのチームの人数を増やすかわりに2チームのとき同様、体重ボーナスを減らすなどするのも良い。
そして、各チームの誰かが1位になればそのチームが勝ち。逃げても良いし、スプリントで勝ってもいい。
- チームでジャージを揃える
チームメンバーを識別出来るようにジャージを揃えよう。
使用するジャージは、低レベルのプレイヤーでも持っている一般的なものにするとトラブルが少ない。
- 例のExcelで体重調整
次に、Zwift Team Battleの最も重要なゲームバランスを整えるためにExcelを作ったので皆に使ってほしい。
このExcelでは、各プレイヤーの最大パワー(MNP)のうち、5秒、1分、5分、20分の数値に係数を掛けて、調整すべき体重のプラスマイナスを算出する。
この画面の自己ベストがその値となる。
※ここで大切なのは、キッチリ限界値を出していないとダメということ。ビギナーの場合、それぞれの時間の限界走をやってから参加しよう。
この調整により、実力差があるメンバーの差が埋まり、かなり公平なゲームバランスの上でチームバトルが出来るようになる。
- 各チームに3kg渡し、エースなどの任意の選手の体重を減らせるようにする(1kgずつ3人とかも可)
次はこのボーナスについてだ。
上記の調整でバランスを取るだけでも面白いが、仲間内でパワーカーブを把握した同士でのチームバトルの場合、ゲーム的な戦略性に欠ける。
そのため付加するのが、この、3kgの体重ボーナスだ。
例えば、スプリンターの体重を3kg減らすことで最終局面まで残すとか、TTスペシャリストやクライマーの体重を3kg減らすことで圧倒的な独走力で逃げ切りをはかるなど、多彩な戦略が取れるようになる。
相手の誰か-3kgされているか動きから予想したり、チャットでブラフを言い裏をかいたりすることで勝ちを狙っていく戦略性が生まれるのだ。
一言で言えば、メッチャ楽しくなる。
- スタートはパレードありの8分経過後リアルスタート
ミートアップでは、スタートラインが一列ではないため、ヨーイドンがやりにくい。また、イキナリ高強度になると健康にも良くないので、Eizo Meetup同様8分のパレードスタート(2.5W/kg)でグルーピングし、8分後にリアルスタートとしている。
- アイテム使用は禁止
ミートアップ中、アイテムは取得できないので、参加前に取った場合しか使えません。ログインが直前になったりする場合アイテムが取れないので基本的に禁止。
アリにしても面白いかもだけど(*´∀`*)
- Discordなどで会話しながらのレース
DiscordやLINEグループ通話を利用したトークをしながらのまるで無線を使ったプロレースのような白熱のバトルが出来ます。
さて、百聞は一見にしかず。実際のレースをご覧ください。
1戦目 Watopia figure 8
Japan meetup championshipコース。
3 vs 3です。逃げてよし、スプリントまで持ち込めないこともなし。勝負の行方は?
2戦目 volcano circuit ccw
6 vs 6です。
平坦基調のEizo meetup人気コース。相手チームはスプリンターの私を削れるか?
プレイヤースキルが問われます。オンラインゲームらしいチャット煽り、ブラフあり。
誰がエースなのか予想しながらの騙し合いの攻防。
3戦目 SAND AND SEQUOIAS(配信途中で止まっちゃいます。。)
途中に強烈なアップダウンを挟んだ5分ほどの登りをがあるコース。
監督:えーぞう率いるスプリンターチームはスプリントに持ち込めるのか?監督:にんにんの率いるチームのエースは誰なのか?
4戦目 EMU vs 埼玉大学FBC Zwift Team Battle SAND AND SEQUOIAS
実況付き配信です!
見てもらうと分かるのですが、様々な実力の人がかなり近しいレベルになって戦えています。
前回と同じコースでの戦略は?チームの意地を見せるのはどちらか?
こんな感じで4回やりましたが、どの回も白熱。FTPやMNP(パワーカーブ)を更新する人多数のトレーニングとしてもかなりの意義深いイベントになりました。
(チームバトルで体重設定増えるからMNP更新したくない人続出w)
私のほうでも、またちょこちょこ開催予定。
皆さんもどんどんやってみてね!(*´▽`*)
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