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Zwift中にパワーロスト(通信途絶)が起こる問題の原因と対策

この記事は

windbell0615.wp.xdomain.jp

執筆者のブログで執筆した記事をEMUブログ向けに再編纂したものです。

 

 

 

Zwift中をやっていく中で致命的なパワーロスト。

Zwift中に急に心拍数やケイデンス、パワー値のどれか、又は全てが一時的にゼロになることはありませんか?

 例えばこんなの。

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グラフの真ん中あたりからポツポツと信号が途切れてしまっている事がわかります。

 

このグラフでは心拍データが0bpmと処理されていることしか分かりませんが、多くの場合、この時ローラー台からPCへデータの伝達もうまく行かず、ZWIFT内では「0W」「0bpm」「0cds」と処理されてしまうことがあります。

 

一生懸命ペダルを回していても、Zwift内では「0W」と表示され、ミートアップ中では集団から千切れてしまったり、ワークアウト中ではサボってるとみなされてしまいます。

真剣に取り組んでいればいるほど、このパワーロストによる精神的ショックは大きいです。特にミートアップ中では数秒間のパワーロストで集団に復帰できないほど引き離され、心が折れます。

 

この通信障害によるデータの寸断は、何によって引き起こされ、どう対処すればよいか

以下にまとめます。

 

パワーロストの原因は何?

一体何がこの問題の原因なんだろう。

PC?受信機?ローラー本体?ソフトウェア?

 

端的に述べると「ローラー台から発信されている計測データが、PC側で上手く受信できなかったため」です。

ZwiftやPCが故障している訳ではありません。ローラーから発せられる無線信号(Ant;やBluetooth)がなんらかの干渉を受けてしまいデータ受信が上手くいっていないのです。

BluetoothやAnt+は2.4GH周波数で動作しますが、この周波数は干渉をうけやすく、殆どの場合、この干渉の原因を取り除けばパワーロストは解決できると考えられているようです。

 

Zwift公式の見解による原因を列挙

この問題の原因と対処は、Zwift本部もきちんと理解しておりサポートページにまとめてられます(外国語のみ)。
support.zwift.com

 

 

無線干渉以外の原因も含めて確認してみましょう。

このサポートページにまとめられている原因は以下のとおりです。

 

■Zwift companionアプリのエラー

コンパニオンアプリがエラー吐いてませんか?

→キャッシュのクリアを行いましょう

 

■物理的距離の問題

レシーバー(受信機)と各種センサー間の距離は3フィート(約1m)以内に収めることを強く推奨しています

レシーバーとセンサーの距離は近いほどよい。

→USB延長ケーブルを使うのが簡単でおすすめです。

 

■電池切れ

センサーの電池切れてませんか?

 

■電波干渉

あらゆる無線信号や電磁波による干渉

  • Bluetoothヘッドフォン、スピーカー等
  • Wifiルーターによる干渉
    • 可能ならルーターのチャンネルをローエンドの固定チャンネルに設定して見ましょう。
  • 電子レンジ
    • 電子レンジ稼働中は通信に支障をきたしている恐れ
  • 衛星通信
  • 電源
    • 干渉の原因となるノイズ発生ポイント
  • コードレスフォン
  • ワイヤレスビデオトランスミッター(chromeCastとか)
  • 特定の外部モニターとLCDディスプレイ
  • 電源やPCに繋げられたあらゆるデバイス
  • ノイズ干渉対策が施されていないケーブル
  • その他親機から子機に送信される全ての無線信号

 

■扇風機(Fan)

扇風機やサーキュレーターは周囲の信号をブロックする電磁場を生み出す

扇風機はコンピューターとセンサーの一直線上に配置しないでください

 

■PC周辺機器による干渉

ワイヤレスマウス、キーボード等の送受信機による干渉

 

■接続が甘くなってないか

→しっかりと受信機をUSBポートにはめていることを確認しましょう

 

■USBポートへの電力供給不足

Ant+ドングルは500mAで適切に動作するが、しばしば100mAしか供給しないUSBポートが存在し、動作不良の原因となります。

 

■物理的障害

受信機とセンサーの一直線上に遮蔽物があると、信号途絶が起こる。

 

■ハードウェアの故障

(以上を解決しても駄目なら)そもそもセンサーかドングルが故障しているかも。

 

以上。

 

 

レシーバーと各種センサー(ローラーやケイデンスセンサー等)の距離はを3フィート以内に抑え、あらゆる干渉を避けるため、USB延長コードの使用が推奨されています。また延長ケーブルは干渉対策のシールド等が施されたものを使用するのがよさそうです。

 

この問題がPC直挿しだとよく頻発すると言われているのは、PC本体やWIFI送受信機等、ノイズの発生源が近すぎて干渉を受けるためのようですね。

電子レンジや扇風機が干渉の原因になりうるということは寝耳に水でした。確かに、スマホで動画など大容量ファイルをダウンロード中に扇風機の近くに置いてみると、通信速度が著しく落ちます。Wifiの電波が干渉を受けているのですね。

ドングルと各種センサーとの距離を3フィート以内に収めることが推奨されているのはここを読んで初めて知りました。

 

実現可能で効果のある具体的な対処法は?

1.干渉対策を施された延長ケーブルを利用し、センサーとローラー台の距離を近づける

 

簡潔で、効果が高く確実性の高い改善策として
干渉対策をしっかりと施されたUSB延長ケーブルを導入する

これが第一になると思います。

100均や安価な延長ケーブルでは干渉対策が十分でなく、パワーロストが起こりやすいです。

 

干渉対策が施されたものとして「ケーブルが多重シールドされている」ことが一番重要です。

USBドングルの殆どはUSB2.0規格なので、3.0規格ケーブルを避けるべき等追求できることはいくつかあるようですが、とにかくご自身の環境に合わせた適切な長さで、シールドが施されたUSB延長ケーブルを導入すれば良い結果が得られるのは間違いないでしょう。

 

筆者はAmazonベーシック USB3.0延長ケーブル 2mを購入しました。

※自分の環境ではUSB2.0規格USBドングルを使用していたので、本当はUSB2.0延長ケーブルを購入するのが最も良かったようです(後から知りました。)

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USB3.0に対応し、多重シールドを謳っています。価格は2mで800円に至らずとリーズナブルでした。Amazonベーシック商品は大手メーカー品より割安です。

 

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第一印象としてケーブルがすごく太い。です。

画像上側が一般的なUSBケーブル。

下が購入したAmazonの延長ケーブル。多重シールド処理の結果でしょうか、ミミズ並の太さで一般の2倍以上の太さです。太いのは美観の観点で気に入りませんが、通信の信頼性がこれで高まるのであれば、目をつむりましょう。

長さは2mか3mならば要件をクリアできそう。

購入前にメジャーでご自身の環境に必要な長さを測っておきましょうね。

 

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導入後はドングルを延長ケーブルに繋いで、ローラ本体との距離を1m以内に収まるよう近づけました

写真のように適当に平起きしてますが問題は起こってません。

  

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2.干渉の要因となる機器をセンサーから引き離すor配置を変える

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扇風機を例にとって説明します。

前項に記した通り、扇風機はモーターによって電磁波を発生させています。これがノイズとなって、ローラー台とドングルの間にあるとパワーロストの原因になるそうです。

 

したがって、扇風機をドングルから引き離したり、イメージのように配置を変えて電波干渉を起こさなくさせることがとても重要です。

 

まとめ

 

wift中の信号が途切れる問題は

1.主に無線干渉による「技術的な問題」である
2.物理的な環境改善によって解決できる

ということ。そして

 

・ドングルとセンサーの物理的距離が大きい

・干渉対策を行っていない

・信号を干渉する家電製品等が近くにある

 

 

この3つを改善すれば良さそうです。

具体的には

 ⇒干渉対策の施されたUSB延長ケーブルを使う

 ⇒ドングルと各種センサーとの距離を1m以内に抑える。

 ⇒干渉源と考えられる物をドングルから離す、位置を変える。

 

等。wifiルーターの設定やその他家電の配置等は、延長ケーブルの導入後でもパワーロストが頻発する場合になって初めて検討すれば良いでしょう。

 

この記事が誰かのお役に立ちますように。

 

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